9月7日ジャンプルーキーイベントレポート
9月7日集英社アネックスビルにてジャンプルーキーデビュー作家100人突破記念投稿者限定イベントが開催された。
イベント内容はハッシュタグ(#ジャンプルーキーイベント)でぜひSNS等にご発信くださいと記載があるので遠慮なく発信させて貰おうと思う。
そもそも参加資格は ?
どの様な人達がこのイベントに参加出来るのか ?
今回はジャンプルーキーに投稿しており尚且つトロフィー又はバッジを取得している人限定でした。
案内のメールが届き、抽選で当選した3、40名程が招待される事になりました。
集英社アネックスビルのこの様な部屋でイベントはスタートした。
ちなみに写真撮るの下手だなと思った人に言っておきたい
前に座っている人が写らない様に配慮した結果かなり高い位置から撮っているのである
禁止事項はルーキー出身作家座談会の撮影及び編集部内の撮影。
投稿者同士の撮影も許可なく撮影しない、という事くらいでした。
会場に着くとサプライズが!
マシュマロも驚きだが交流会で使う為の名刺を用意してくれていました!
これは嬉しい!かなり嬉しいプレゼントでした。
ルーキー!の歩み
まずは編集部の籾山様、アプリケーション開発担当石田様、ネットコンプレックス今村様からお話がありました。
2014年からサービスを開始したジャンプルーキーも2019年現在では
・投稿作品数
23000作品
ひと月に1000作品程が投稿されています
・投稿話数
81000話
ひと月に2、3000話投稿されています
・投稿者年齢層
14歳以下2%
15~19歳9%
20~24歳15%
25~29歳25%
30~34歳21%
35~39歳17%
40~44歳10%
・男女比
男60%
女37%
その他3%
・投稿しているサービスの数
ジャンプルーキーのみ35%
2~3サイト45%
4~5サイト11%
6サイト以上9%
・担当がいる割合
いる26%
いない74%
・ジャンプ各誌デビュー数
110名
ジャンプ本誌8名
ジャンプ+は43名
コミックス発刊者28名
読切掲載者90名
・広告収入はどれくらい稼げるか
決まりによりオフレコで!
・今後の展望について
作家に還元出来る様に投げ銭機能も検討中との事。
SNSシェア機能もより強化していく為に開発中との事でした。
ルーキー!出身作家座談会
今回のゲスト先生は「LAND LOCK」「魔喰のリース」の小田原愛先生
「アビスレイジ」「マッチョグルメ」の成田成哲先生
「生者の行進」のみつちよ丸先生でした。
お三方から大変ありがた~いお話を聞けたのですがアドバイスや裏話等
無許可で不特定多数に公開するのもいかがなものかと思うのでここでは私が公開しても支障はないだろうと独自に判断した話だけ書きたいと思います。
小田原先生は・・・
コミティアの出張編集部に持ち込みをしてデビューに繋がったそうです
成田先生は・・・
普通の人よりはマッチョだけどトレーナー程マッチョではないそうです
みつちよ丸先生は・・・
本名ではないそうです!!!
編集部員が語るデビューに繋がる投稿作の傾向
編集部の小池様、玉田様、榊原様、齋藤様よりお話を伺いました。
まずは
「個性」
何かに対する拘りだけは一番を目指せ!という事
次に
「演出力」
同じ筋書きでも演出によって全く別物になる、という事
そして
「商品性」
です。
何がどう売れるかはわからない様です。
・質疑応答の時間
(録音してた訳じゃないのでざっくり私の表現で書きます)
Q.投稿者の年齢は気にしていますか?
A.半分気にして半分気にしていません
読者は面白い作品の作家の年齢等意識していない為
半面、作家さんの未来の実力を考慮してしまう事はある
若い人は3カ月後とんでもない作品を持ってきたりと化ける事がある
年齢がいくと人生経験から考えが固まりやすい傾向にある
Q.ジャンプ+では何を求めていますか?
A.人がやっていない事をやった方が良い
まだエロ、グロは強いしサムネイルが女の子だと安定してPV数が伸びるが
そればっかりになると「飽き」が来る。
するとサムネイルがモノクロのおじいちゃん作品なんかが急に伸びたりする事がある。
Q.Twitterでバズっている人に声掛けたりしますか?
A.フォロワーが少ない人の方が声を掛けるチャンスだと思う
バズっている人はそれだけ手垢が付いていると思い遠慮してしまう。
悪魔のメムメムちゃんの四谷先生は当時フォロワー1000人いないくらいだった。
この間はフォロワー12人の人に声を掛けた。
バズらせるのを目的としている人もいてその数ページは面白くともその先が見えない作品には声をかけない。
Q.二次創作のイラストがバズっていたら声を掛けますか?
A.上手いなぁと思ってフォローするくらい(笑)
作品が上手いかはわからないので。
Q.今面白いアニメは何ですか?
A.ヒソヒソ(鬼滅って言っとけ!)
という訳で名前があがった作品は
・鬼滅の刃
・プロメアかな?(良く聞き取れなかった)
・ワンピーススタンピード
(オールスターバトルが面白い)
Q.他社にいかれてやられたぁと思う作品は何ですか?
A.他社ではないけどワンパンマン
他
・殆ど死んでいる先生の「異世界おじさん」
同人誌にしか興味ないのかなと思っていたら商業誌行かれてしまったのは眠れないくらい悔しかった。
・極主夫道
ヤクザ物はウケると定番だったがまだイケるんだと驚いた。
・ひゃくえむ。
華がない、売れない、から終わっちゃった
面白いのに。
ジャンプ編集部見学
あの散らかっている事で有名なジャンプ編集部見学に行ってきました。
本当に散らかっていて感動しました
内部は撮影NGなので許可されている廊下の様子。
久保先生にあげると言ったらいらないと言われたので捨てるに捨てれず飾っているそうです。
編集部内に入ったら「群青にサイレン」と「青のフラッグ」の生原稿を見せて頂きました!
超緻密なアナログ原稿でこのレベルの原稿は新人の持ち込みではまず見ないそうです。
ちなみにジャンプ+ではアナログは1割程との事。
本誌でも5割程だそうだがこの数値は他社で言うと衝撃の割合だとか。
編集部内には沢山のデスクがありました。
土曜日だったので殆ど人はいなかったですが想像しているより人数は多い様です。
ジャンプルーキー本当に全部読んでるの?疑惑
もあるかと思いますが若手編集が当番制で本当に全部読んでいるそうです。
交流会
編集の方や投稿者と交流出来る場を設けて頂きました。
くじ引きでiPadProとアップルペンシル、Amazonギフト券5000円分を当てている方もいました。
無料で参加したのになんと太っ腹!
食事も振舞われました。
ちなみに交流会ですが胸からぶら下げている名刺を見る訳ですよ。
大体ブロンズルーキー賞受賞やバッジが2、3個ついている方ばかりで
「絶対この中で自分が一番下手くそだ!」と思い名刺を隠しながら空気になりました。
やはり実力者同士は和気あいあいと交流しているものの
自分と同じく壁と同化する者
そもそもコミュ障の為交流会が始まると同時に帰る者など様々でした。
またこういう機会があったら今度はしっかり実力をつけて臨みたいものです。
最後は参加者の寄書きです。
私は生の腕が相当ヤバいので「人間描いたら死ぬ」と思いマイキャラパナップを描きました。
目から描いて気付きました。
(そもそもパナップってどこから描き始めるんだっけ?)
Ctrl+Zを探しましたが見つかりませんでした。
私以外の素敵なイラストで素敵な寄書きが完成しました!(ゴメン、マジで)
まとめ
ジャンプ+では他紙にないくらい読切を載せるのが誇れるところだそうです。
本来コミックス売り上げで利益回収するものを読切は作家に原稿料を払うだけなので赤字です。
しかしそれでも若手にチャンスを与えてくれるのは漫画に対する情熱なのではないでしょうか。
このイベントもそうですが投稿者に応えてくれるジャンプルーキーが私は大好きなのです。
今後もこの様なイベントは企画されていく様なので機会があれば参加してみる事をお勧めします。